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2019年6月のセキュリティニュース

2019年6月に話題となったセキュリティ関連のトピックスをご紹介します。

2018年の個人情報漏えいは443件、 JNSA調査速報を発表

▶︎ 2019年6月10日、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、2018年に報道された個人情報漏えいインシデントの情報を集計・分析し、取りまとめた調査報告書の速報版を公表しました。

 調査報告書によると、2018年のインシデント件数は443件、漏えいした個人情報は561万3,797人でした。また、これら個人情報の漏えいインシデントにより想定される損害賠償の総額は2,684億5,743万円です。

 漏えいの発生原因としては、「紛失、置き忘れ」が116件で最も多く、「誤操作」109件、「不正アクセス」90件、「管理ミス」54件となっており、依然として人的ミスによる情報漏えいが多い状況です。

図:漏えい原因比率(件数)

<参考> https://www.jnsa.org/result/incident/

MS、月例パッチが公開、脆弱性88件を解消

▶︎ 2019年6月11日 、マイクロソフト社は、6月の月例のセキュリティ更新を公開しました。今回のアップデートでは、「Windows」や同社ブラウザの「Internet Explorer」、「Office」、「Exchange Server」、「ChakraCore」、「Azure」、「Skype for Business」、「Lync」の脆弱性に対応するアップデートだけではなく、同日に公開された「Adobe Flash Player」の脆弱性に対してもアップデートを行いました。

<参考>https://blogs.technet.microsoft.com/…/201906-security-upda…/

「Adobe Flash Player」の脆弱性に対するアップデート公開

▶︎ 2019年6月11日 、Adobe System社は、同社が提供している「Adobe Flash Player」の脆弱性(APSB19−30)に対するアップデートを公開しました。公開された脆弱性は「過去攻撃リスクが高いとされる脆弱性」のため、早急にアップデートを適用することを推奨します。

今回、対象となる製品は次のとおりです。

  • Adobe Flash Player Desktop Runtime
     32.0.0.192 およびそれ以前のバージョン(Windows、macOS、Linux)
  • Adobe Flash Player for Google Chrome
     32.0.0.192 およびそれ以前のバージョン(Windows、macOS、Linux、Chrome OS)
  • Adobe Flash Player for Microsoft Edge and Internet Explorer 11
     32.0.0.192 およびそれ以前のバージョン(Windows 10 および8.1)

<参考>https://www.ipa.go.jp/…/…/vul/20190612-adobeflashplayer.html

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